Next.js 14.2がリリースされた。
Next.js 14.2には、開発、本番、キャッシュの改善が含まれている。
主なリリース内容は以下の通りだ。
- 開発用Turbopack(リリース候補): next dev –turboのテストの99.8%が通過。
- ビルドと本番の改善: ビルドのメモリ使用量の削減とCSSの最適化。
- キャッシュの改善: staleTimesで設定可能な無効化期間。
- エラーDXの改善: ハイドレーションミスマッチエラーの改善とデザインの更新。
目次
開発用Turbopack(RC版)
まだRC版であるが、以下の点が改善され、安定版のリリースが今後期待される。
- 99.8%の統合テストに合格。
- 上位300のnpmパッケージがTurbopackでコンパイル可能なことを確認。
- 全てのNext.jsサンプルがTurbopackで動作。
- Rustで書かれた高速なCSSバンドラー・ミニファイアのLightning CSSを統合。
ビルドと本番環境の改善
ツリーシェイキング
サーバーコンポーネントとクライアントコンポーネントの境界で最適化を行い、未使用のエクスポートをツリーシェイキングできるようになった。最終的なJavaScriptバンドルサイズを大幅に削減できる。
ビルドメモリ使用量最適化
極めて大規模なNext.jsアプリでは、本番ビルド中のOOMが発生していた。バンドリングロジックをリファクタリングし、これらのケースでコンパイラが最適化された。
CSS
本番のNext.jsビルドでのCSSの最適化方法を更新し、ページ間を移動する際の競合するスタイルを避けるためにCSSをチャンク化するようにされた。
キャッシュの改善
クライアント側のルーターキャッシュの無効化期間を設定できる実験的なstaleTimesオプションが追加された。
エラーDXの改善
next devを実行する際のエラーメッセージとスタックトレースの読みやすさが改善された。具体的には、より分かりやすいエラーメッセージ、App RouterとPages Routerの両方におけるオーバーレイデザインの改善、ライトモードとダークモードのサポート、より明確な開発ログとビルドログが含まれるようになりました。
今後の動き
React 19に向けて、最新の機能と改善点をNext.jsに統合する作業を進めており、これらの変更を調整するためのメジャーバージョンをリリースする予定とのこと。
Next.js 14.2
Next.js 14.2 includes development, production, and caching improvements. Including new configuration options, 99% Turbopack tests passing, and more.